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【なぜ?】Bad Dayのダニエルパウターがカナダで歌えなかった理由

「Bad Day」で世界的大ヒットを放ったダニエル・パウターが、2024年にカナダ版ゴッドタレントである Canada’s Got Talent のステージで「実は母国カナダでテレビで歌う機会がなかった」と語り、話題になりました。本記事では「なぜ彼はカナダで歌えなかった(歌う機会が無かった)のか」を、事実確認と業界的背景を織り交ぜつつ整理し、解説していきます。

よくわかる目次

Canada’s Got Talentでの“告白”──その場面と発言

2024年の同番組にゲスト出演した際、パウターは最初に自分を「シンガーソングライターのダニエル」と紹介し、やがて“あの曲”をピアノで歌い出し会場はパニック状態となりました。

その後彼は「(これまで)カナダでのライブ/テレビで歌う機会がなかった」といった趣旨の発言をしたんですが、ここでみなさん思ったでしょう、

「あんな世界的大ヒット曲を出したのに母国で歌えないなんて事あるのか?」

と。僕もまず思いました、日本ではまず有り得ませんからね。


彼が語った直接の理由:レーベルは“より大きな市場”に注力していた

別の番組のインタビュー報道などで、これについて語られている場面があったので紹介します。

パウター自身は「自分がこれまでカナダのテレビでパフォーマンスする機会に恵まれなかった理由は、レーベルやマネジメントがより大きな市場(米国や欧州、日本など)へのプロモーションに力を入れていたからだ」と説明しています。

参考元記事:The Star 30 YEARS ONLINE

要するに“国外優先”のプロモーション戦略が影響した、ということです。本人の現地インタビューや番組出演時のコメントにも同様の趣旨が確認できます。


背景:なぜレーベルは海外を優先したのか — 「Bad Day」は世界規模のヒットだった

事情を理解するうえで最も重要なのは、「Bad Day」が文字通り世界的に売れた」という点です。

2005–2006年当時、同曲はアメリカ(ビルボード)や欧州、日本など各地で高順位を記録し、TV番組(例:American Idolの使用)や広告露出を通して国際的に拡散しました。

つまりレーベルは彼の出身がカナダだからとか関係なく、「最もリターンが見込める市場」に人的・金銭的リソースを集中させる判断をしたと考えられます。


業界的視点:レーベルはなぜ“地域を選ぶ”のか(簡潔な解説)

音楽業界では、プロモーション予算や人員は有限です。

ラジオ・テレビ出演、広告、ツアー、現地プロモーターとの交渉などを含めると、“どの市場に注力するか”は投資対効果(ROI)で決まりやすいという構造があります。大きな市場で成功が見込めれば、そちらにリソースを割くのは合理的な判断ですよね。結局はお金ってわけです。

その結果、母国での露出が相対的に薄くなることがあるようです。こうした業界の構造的事情が、パウターのケースでも機能した可能性が高いと私は見ています。


地元カナダでの反応と報道(実際の取り上げられ方)

ローカル媒体や番組クリップでは、今回の出演を「母国で初のテレビパフォーマンスとして感慨深い」と報じる記事が出ました。地方紙やオンラインメディアでも反響があり、視聴者からは「どうして今まで出なかったのか」という驚きと、暖かい歓迎の声が多く見られました。

ローカル報道(Castanet等)— カナダ国内での反応。

結論:主因は「市場優先のプロモーション」──ただし複合要因でもある

まとめると、次の通りです。

  1. パウター自身が「カナダのテレビで歌う機会がなかった」と明言した。
  2. その主因として彼が述べているのは「レーベルが米国・欧州などより大きな市場を優先した」ことである。
  3. その背景には「Bad Day」の世界的成功に伴う国際的プロモーションの集中や、業界の資源配分の論理がある(地域ごとの契約・代理店の都合なども影響し得る)。

ビジネスの成功と“地元で歌うという満足”は必ずしも同義ではない──今回の件はその典型だと思います。短期的な利益を追った結果、アーティストの“根っこ”に関わる体験が後回しになってしまう。個人的には、もう少し早くカナダでの露出があっても良かったのではないかと思いますし、今回のCGT出演はそうした“不足の穴埋め”としてポジティブに受け止めたいですね。

世界規模で売れた曲を持つアーティストが「母国で十分に見てもらえなかった」と語るのは、興行と芸術のズレを象徴しています。レーベルの選択はビジネス的には理解できる一方で、アーティスト本人にとって“実際に地元で演る/見せる”という経験がキャリアの精神的支えになることも理解してほしい所ですね。

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