かつて、「校舎の壁をよじ登っていた女子高校生」として一躍有名になったボルダリング選手の大場美和さん。
9歳から歯科医師の父親が自作した自宅ボルダリングウォールで練習に励み、ジュニアオリンピックカップ優勝やクライミングワールドカップ日本代表選手まで選ばれながら、スポーツクライミング競技を引退されていたという噂があります。
あれだけ将来を嘱望されていた大場美和さんが19歳という若さで引退したというのは本当なのか?
また、もし本当ならその選択をした理由は事故のせい?あるいは性格によるもの?
引退後の現在の職業についても気になったので調査してみました。
大場美和のプロフィール
- 名前:大場美和(おおば みわ)
- 生年月日:1998年3月7日
- 出身地:愛知県岡崎市
- 出身校:光ヶ丘女子高等学校、フェリス女学院大学文学部(在学中)
- 身長:164㎝
今では「MIWA WALL」として知人の練習の場ともなっている自宅ウォールで、9歳の頃からクライミングに興味を持って練習していた大場美和さん。
元々やっていた器械体操で培った柔軟性や体幹の強さを生かして、13歳の頃から各地のクライミング大会に参加し、輝かしい成績を残しています。
「JFAユース選手権女子リード種目」優勝
「第14回JOCジュニアオリンピックカップ大会」優勝
17歳の頃には、
「紀の国わかやま国体山岳競技(少年女子)」優勝
「IFSCクライミング・アジアユース選手権女子ボルダリングおよびリード種目」優勝
その活躍ぶりと可愛らしいルックスから、大塚製薬のCMへの起用や、なんと映画のヒロインに抜擢されるまでに知名度を上げました。
2015~2016年はクライミングの日本代表として活躍しましたが、2017年以降は選ばれていません。なぜでしょうか。
それは、大場美和さんが「スポーツクライミング」という競技から引退していたためです。
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大場美和がクライミングを引退した理由は性格?それとも事故?
大場美和さんの名前で検索すると、「事故」とか「やらかした」というワードが目につきますが、引退の理由はそこにあるのでしょうか?
「大場美和 やらかした 事故」はガセネタ
調べた結果、実際に深刻な怪我に至る事故があったことはどこにも記録はありません。
「やらかした」というのは2015年のCMで、絶対にマネしないでね!という注意書きとともに「制服姿で学校の校舎をよじ登っていった」シーンのことを指しているようです。
なかなかにショッキングな動画です。
命綱なしでこれをやるのだから凄い。ジャッキーチェンみたい。
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大場美和がスポーツクライミングを引退した本当の理由
折しも、引退を決意したのは2018年。2020年には東京オリンピック。
輝かしい舞台を目前に引退したからには、なにかはっきりとした動機があったのは違いありません。
ある番組のインタビューを受けた大場美和さんは、こうコメントしています。
「競技のクライミングも好きなんですけど、岩を登る事が本当のクライミングだと思っているところがあって、そこからどんどん離れていってしまっているような気がするので。憧れに近づきたいっていう気持ちもあって競技を辞めようかなって思うようになりました。」
実際のところ、2015年のIFSC クライミング・アジアユース選手権で1位を飾って以来、それ以降の協議での成績は芳しくありません。
伸び悩む成績に大場美和さんは当時かなり苦しんだようです。
ただ、そのころ大場美和さんを支えた周囲の人たちの、
「大丈夫。」
という励ましの言葉が、彼女を苦しみの底から引っ張り上げてくれたと語っています。
諦めているのは自分だけで。ずっと見捨てずに信じてくれていて、嬉しかったですね。
期待に応えられていない状況が、自分の中で辛いというか情けない部分でした。
今は弱いんだからしょうがないよと思うようになって。
強くなるために努力すればいいんだと思って頑張ろうと思うようになりました。
その言葉の支えもあってか、スポーツクライミングという競技は引退を決意した大場美和さんは、“本当にやりたいこと”である「岩を登りたいとか、このルートを登りたい」というフリークライミングへと転向するに至ったそうです。
また、大場美和さん自身、自分の性格を
「基本的にすごく面倒くさがり屋なので、一度“もういいかな”と思ってしまうと辞めてしまうタイプ」
と語っていますし、そういった性格面も引退を決断する思い切りの良さを手伝ったのかもしれません。
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大場美和の現在の職業は
スポーツクライミングの競技選手は引退しても、大場美和さんはクライミングから離れたわけではありません。
現在の大場美和さんの職業は「現役大学生兼フリークライマー」。
三井不動産がオフィシャルスポンサーについています。
安全帯などを身に着けず、自己の技術と体力で岩を登るクライマーのことです。
それぞれルートを開拓すると、そのルートにその人の名前が付くんです。
私の名前が付いてるルートもあって、宮崎と、東京の奥多摩に数本、屋久島にも何本かあります。
まだ見ぬルートを求めて世界中の岩山を上りまくることに、本当の喜びを見つけたのでしょうね。
フリークライミングは一瞬のミスが命取りになる危険と隣り合わせのエクストリームスポーツであるだけに、怪我や事故には十分気を付けてこれからの活躍を期待したいですね。