宮迫博之さんの闇営業問題、そして吉本興業の会見を巡り、明らかになった“お笑い怪獣”明石家さんまさんの個人事務所。宮迫博之さんが移籍するのではないかという噂もちらほら上がっていますね。
実は、芸能界にはお笑い芸人に限らず、個人事務所を設立しているタレントは意外とたくさんいるんです。
当然、設立には各々理由がありますが、明石家さんまさんが個人事務所を立ち上げた理由とは?そして現在も二つの事務所を掛け持ちしながら吉本興業がそれを許しているワケについてまとめました。
明石家さんまの個人事務所の名前は「オフィス事務所」
明石家さんまさんの個人事務所が話題になった理由は、「土曜日のヤングタウン」というラジオ番組での、さんまさんの一言から。
「フリーになったんやから、できればウチの事務所に欲しい。どこかの事務所も狙っているかもしれんけど、ウチも声を掛けてみよう」
それにしても、「事務所事務所」みたいなシャレの利いた(?)ネーミングセンスは、さすがさんまさんと言ったところ、でしょうか笑
アラフォー世代以上の方には意外と当たり前の知識かもしれませんが、明石家さんまさんは吉本興業と、この「オフィス事務所」両方に所属しています。
もっとも、吉本興業は契約書が存在していないだけに明石家さんまさんには「所属」という概念は無いのかもしれませんが・・・。
オフィス事務所所属のさんまファミリーは結構いる
ところで「オフィス事務所」調べてみても、特にホームページがあるわけでもなく、いったいどんな芸人さんが所属しているのか気になりますよね。
明石家さんまさんと言えば「さんまファミリー」「さんま軍団」と呼ばれるグループを形成していることでも知られていますが、このファミリー、芸人に限らず俳優やタレントも多数所属しています。
ざっくりとまとめてみます。
- 明石家さんま(吉本興業)
- 村上ショージ(吉本興業)
- ジミー大西(吉本興業)
- 間寛平(吉本興業)
- 松尾伴内(オフィス北野)
- 笑福亭笑瓶(太田プロダクション)
- ラサール石井(石井光三オフィス)
- Mr.オクレ(吉本興業)
- 浅田美代子(テアトル・ド・ポッシュ)
- 内山信二(SHUプロモーション)
- 中村玉緒(長良プロダクション)
- 中川家 (吉本興業)
他多数
カッコ内の事務所は、現時点でそのタレントが他に所属している事務所です。「オフィス事務所」に専属タレントはいないようですね。
女優の中村珠緒さんと浅田美代子さんは、昔「さんまのスーパーからくりTV」で20年近くもさんまさんと共演していただけあって、ファミリーになったんでしょうか。
とはいえ、みんなそれぞれ別の事務所に所属していて、サブとして明石家さんまさんの「オフィス事務所」に所属しているのかもしれませんね。
明石家さんまの個人事務所設立の理由って?
明石家さんまさんの個人事務所設立の目的はズバリ「節税」です。税金対策のために個人事務所の設立をお勧めしたのは、元吉本のトップ芸人でもあり、明石家さんまさんの同期でもあった島田紳助さんです。
なぜ個人事務所設立が「節税」になるのでしょうか?
簡単に説明すると、個人に対して給料が1000万円振り込まれた場合、これにかかる所得税はおよそ15%、つまり150万となり手取りは850万円程度になってしまいます。またこの他に、住民税や社会保険料が引かれます。これは会社員でも同じ。
引用:ITmedia
個人事務所=法人となった場合どんなメリットがあるかといえば、「経費(税金がかからない費用)」の存在ですね。
個人ではなく個人“事務所”に対して給料が1000万円降り込まれた場合、家賃や乗用車、交通費や社用携帯電話など、で500万かかったとすると、残りの500万にかかる税金は100万円と、50万円の節税となるわけです。
これに家族や身内を5人入れてそれぞれに100万円の給料を支払うと、「税金がかからない」というマジックも合法的に成立してしまうのです。
1億円以上を稼ぐような高額所得者ともなると納税額も半端ではありませんが、みんな手元に残るお金を少しでも増やそうと様々な工夫が必要になるんですね。
[the_ad id=”952″]
明石家さんまが個人事務所吉本所属が許されているワケ
明石家さんまさんは、現在の大崎洋会長が吉本興業に入社する4年前に、吉本興業に入社しています。
ビートたけしさん、タモリさんと並んで「お笑いBIG3」に数えられる明石家さんまさんは、紛れもなく現代お笑い界の重鎮の一人であり、テレビ局に対して最も影響力があると言われています。
吉本興業の中でも明石家さんまさんだけは「雲の上の存在」として扱われており、どちらかというと「業務提携」という関係性の方が正しいようですね。
吉本興業の闇営業騒動の会見で、岡本昭彦社長が「さんまさん」「松本さん」と所属芸人に対して敬称で呼んだのも、岡本社長がマネージャー時代から知っているスターだったことから、明石家さんまさんは岡本社長よりは上の存在で、大崎洋会長とは「戦友」といった間柄なのかもしれません。
島田紳助やオール巨人も個人事務所に所属している
先述の通り、明石家さんまさんの個人事務所は、同期で親交の深かった島田紳助さんからアドバイスを受けたものであり、島田紳助さん自身も「130R」という個人事務所を設立しています。
余談ですが、板尾創路さんは島田紳助さんに弟子入りを断られた過去がありますが、相方のほんこんさんとのコンビ名「130R」は、島田紳助さんに許可を得て名付けられたものです。
他にも、吉本所属のベテラン芸人「オール巨人」さんも個人事務所「有限会社コケコッコー」を所有していますし、西川きよしさんも大阪に「オフィス西川」という事務所を所有しており、表に出ていないだけで他にももっといるでしょうね。
[the_ad id=”952″]
芸人以外でも個人事務所所属のタレントは?
吉本芸人以外にも、個人事務所を所有している芸能人はたくさんいます。
もっとも、「契約書が無い」吉本興業とくらべ、普通のタレントやアーティストの場合は、元々所属していた事務所を出て個人事務所を立ち上げることが多いようです。
個人事務所所属タレント①絢香&水嶋ヒロ
かつて水嶋ヒロさんは「研音」に、絢香さんは「ワーナーミュージックジャパン」に所属していましたが、結婚を機に事務所を退社。夫婦で「AstAtion」という個人事務所を立ち上げています。
水嶋ヒロさんは現在実業家として成功されている他、イクメンとしても話題ですね!
個人事務所所属タレント②安室奈美恵
2018年9月16日に芸能界を引退した安室奈美恵さんは元avex traxに所属していました。
その後2013年からはavex内レーベルとしてのDimension Point、2018年にはstella88という個人事務所を設立していました。
個人事務所所属タレント③沢尻エリカ
沢尻エリカさんは2009年に「スターダストプロモーション」を退社し一時活動休止。
その後、2010年3月に個人事務所「エル・エクストラテレストレ」(スペイン語で「宇宙人」)をスペインに設立し、エイベックス・マネジメントと業務提携し現在の活動に至っています。