ダウンタウン・松本人志さんの兄、松本隆博さんが、「松本興業」を立ち上げたことについて物議を呼んでいます。
“松本興業”といえば、松本人志さんが描いた構想だったので、「あれ?」と思われた方も多いかもしれません。
元銀行員・経営者・ミュージシャンなど異色の経歴を持つ松本隆博さん。
2009年に取った行動で炎上した過去もありますが、「誰?」という方も多いと思います。
松本興業立ち上げの経緯は、松本隆博さんと松本人志さんの不仲に一因があるのか気になったので、松本隆博さんに関するエピソードをまとめました。
松本隆博って誰?経歴とプロフィール
その前に、あまりメジャーではないかもしれない松本人志さんの兄、松本隆博さんの経歴とプロフィールがコチラ。
[box04 title=”松本隆博のプロフィール”]
- 名前:松本 隆博(まつもと たかひろ)
- 出身:兵庫県尼崎市
- 血液型:B型
- 身長:180cm
- 学歴:兵庫県立尼崎北高等学校(偏差値54)→大阪電気通信大学卒(偏差値43~54)
- 職業:シンガーソングライター
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松本隆博さんは、2歳年上の姉・直美さんと、2歳年下の弟・人志さんの3兄妹の真ん中です。
学歴は平均的ですが、弟の人志さんからすると、「うちの兄ちゃんは北高やで」とプチ自慢していたので、当時の松本人志さんからは「頭の良い兄」と思っていたようです。
ちなみに松本人志さんは尼崎県立工業高等学校(偏差値43)でした。
松本隆博さんは中学時代、質屋で売られていた3000円の白いギターを父親に買ってもらったことをきっかけに、南こうせつや長渕剛の憧れてミュージシャンを志し、現在に至るまでずっとギターとともにありました。
ちなみに尼崎大成中学校時代の同級生には歌手の徳永英明さんがおり、音楽の世界は割と近くにあったのかもしれません。
そして社会人になってからの2006年にフォークギターの教則本を出版、2007年からは会社員の傍らライブハウスでライブ活動を開始。
2006年の「尼崎なオカン♪」が音楽業界の注目を浴びて、2008年にソニー・レコーズからメジャーデビューを果たしています。
そしてシンガーソングライターとしてだけではなく、親への感謝や働くということについて語る“講演ライブ”という斬新なスタイルで現在も活動しています。
松本隆博の経歴は?
1983年、豊中信用金庫(現:北おおさか信用金庫)入社。
内田洋行、松下システムソフトを経て、2003年に合弁会社ヒューマックスを設立し取締役に。
その後、会社の経営が赤字になり、2009年に株式会社ヒューマックスを退社。
現在は、
[box05 title=”松本隆博の肩書”]
- ・厚生労働省わかものハローワーク 広報大使
- ・少子化支援対策NPO法人赤ちゃんファミリー応援隊 理事
- ・少中学生ひきこもり支援フリースクールこころ 校長
- ・NPO法人 日本アーティスト・コンソーシアム 理事
- ・助産師マタニティサポート顧問アドバイザー
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など様々な肩書を持ちながら精力的に活動しているようです。また、
- 学習研究社「ng」
- 主婦の友社「松本家のオカン」
- 秋田書店「松本の兄」
などなど、エッセイも3冊出版しています。
全国の高校へ毎月4,5校の出張公演やセミナーも累計1000回以上と、単なる「弟の七光」で売れているような存在ではないということを覚えておくべきでしょう。
笑いの総合商社「吉本興業」に対抗して、2019年に松本隆博さんが「涙活プロデューサー」の寺井広樹さんと「涙の総合商社」というテーマで活動を目指すこの「松本興業」が、いま物議を醸しています。
松本隆博の過去の炎上エピソードって?
松本隆博さんが炎上したのは2009年のこと。
新型インフルエンザが大流行し、ちょうど会社を退社したばかりの松本隆博さんが「自分に何ができるだろう」と考え、起こしたアクションが「マスクを1万人に無料配布」する活動でした。
このマスクは松本隆博さんと共同出資者の岡野弘文(通販サイト運営、WEBコンサルタント)が通販用に仕入れていたものを使用していたにもかかわらず、
「マスク独占禁止」
「なんでこんな露骨ないい人アピール売名するんだ?」
「お前その1万枚はどうやって集めたんだよ」
など謂れのない誹謗中傷を受け炎上しました。
折しも、弟の松本人志さんが結婚発表を行った直後のタイミングということもあり、弟のちメイドを利用した便乗の売名行為だと一部のネットの反感を買ってしまったのは非常に残念なことです。
世間の評価はどうしても「松本人志の兄」としてしか松本隆博さんを見てしまう中、それを跳ね除けようとして慈善活動に身をなげうってきた意志の強さは素晴らしいと思いますが、いかんせん、タイミングが悪かったとしか言いようがありません。
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松本隆博が松本興業立ち上げで物議
2019年、松本隆博さんは、「松本興業」立ち上げを宣言しました。
そして年内には「M―1グランプリ」をパクった「N(泣き)―1ぐらんぷり」の開催を予定しており、本家吉本がこれを容認するかに注目が集まっています。
マスク炎上事件の時もそうですが、「なぜこのタイミングで?」と勘ぐってしまう方も多いようで、便乗商法のそしりは免れないでしょう。
吉本芸人の闇営業問題をめぐる一連の流れの中で、8月21日の「ワイドナショー」でダウンタウン松本人志さんが発言した内容は、
「吉本興業内にもう一個、松本興業じゃないですけど、一個部署をつくってくれ。やらかした人をオレが引き取るから。会社はそれは受け入れてくれた」
というコメント。
そして今回の松本隆博さんの「松本興業」立ち上げのコンセプトは、
「涙活」発案者との共同代表というスタイルをとる。「笑い」を専門とする吉本興業とは一線を画し、新会社は「泣き」を売りにするといい、漫才の頂上決戦である「M-1グランプリ」ならぬ「N(泣き)-1ぐらんぷり」の開催をもくろんでいる。
引用:まいどなニュース
と、方向性としては「笑い」ではなく「泣き」をメインテーマとして扱っていくということで、求める人材は「笑いより泣きが得意な芸人はうちに来てほしい」というメッセージを掲げているようです。
しかしながら、大手ニュースサイトの第一報では、「弟には伝えず」との文言が添えられていました。それは松本家の兄弟仲が悪いせいなのでしょうか?
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松本隆博と松本人志は不仲?
松本隆博さんは過去に、松本人志さんがメインMCを務める「HEY!HEY!HEY!」に3度出演も出演しています。
2007年には「ガキの使いやあらへんで!」にも登場したこともあり、この時点では姉弟仲は悪くなかったんじゃないかと思いますが、他にもエピソードがあったのでご紹介します。
松本隆博と松本人志の兄弟仲①弟に相談せずデビュー
松本人志の放送室の放送室では、度々松本隆博さんの過去のエピソードが語られていますが、松本隆博さんがミュージシャンとしてデビューする際の話について、松本人志さんはラジオでこう語っています。
「あいつ(松本隆博)電話してけえへんねん!多分電話してきたら俺に怒られると思うてんねん。「あかんで!」って。俺に言われたら、それ以上、難しなってくると思うから。
「ある程度は、縄長めで、「このへんで遊んでおけ、お前の好きな草原で遊んどけ」って。ただしその“草原”から出たら・・・ッカァァァ~~~言いますよこれは。」
デビューすることを弟の松本人志さんには内緒で進めていたことに、「弟の七光」という揶揄もさんざんされた松本隆博さんですが、人志さんは「まあ、そのくらいだったらええんちゃう」くらいで様子見していたようです。
ダウンタウンには、表立っての応援は必要ない!と宣言していたそうですが、「松兄」という名前でライブの告知をしまくっていたり、そのネームバリューをちゃっかり活用していました。
松本隆博と松本人志の兄弟仲②留守電で一人弾き語り
松本隆博さんと弟の人志さんは、表立った交流はそれほどありませんが、ある程度歳を重ねても、兄弟として電話のやり取りなどをしているエピソードがあるようです。
11時、12時くらいに電話かかってきたんですよ、夜のね。無視しといたってん。そんで絶対留守電入ってるやろな思って、小一時間経ってから聞いたってん。そんなら、ごっつテンション高いねん。
「人志~~~!兄ちゃんやで~~!チキンライス聴いて~~!」
ってギターバァァ~って一人弾き語り始めたんや。留守電に入ってんねん。ソッコーで切ったった!なんでねえ!俺が兄貴の弾き語りをね!
この「チキンライス」という曲は遡ると2004年に作詞・松本人志さん、作曲・槇原敬之さん、浜田雅功さんが歌った曲ですが、家族の思い出として兄の隆博さんも同じ曲を歌っているのでしょう。
ラジオの相方の高須光聖さんは、「兄ちゃん知ってるから言うけどね、チョイチョイおかしいとこもあるけど、基本は優しい人だから!」とフォローを入れ、
他のトークでは松本人志さんも、「うちは兄弟元銀行員やからね!」「兄ちゃんなんか、パナソニックからヘッドハンティング的なやつで~」とどこか自慢気に話しています。
二人のやり取りを聴いていると、兄の隆博さんは「アホだけど憎めない兄ちゃん」として語らずにはいられない存在なのではないでしょうか?
松本隆博と松本人志の兄弟仲③日刊ゲンダイのインタビュー
2017年、日刊ゲンダイのインタビューで、松本隆博さんは弟、松本人志さんと最近会っているか?という質問に対し、兄弟仲についてこう語っています。
「いや、ないですね~。直近で言うと、おやじが亡くなった2年前かなあ。人志は30~40分で行けるくらいの場所に住んでますけど、お互いに家庭を持ってるし、忙しいからね。もっともボクは最近、離婚しましたけど……」
引用:日刊ゲンダイ
結婚を機に疎遠になるのはよくある話かもしれませんが、ここまでのエピソードも含め、兄弟間でやっている活動については時折母親を通じて話したりしているようです。
歌手デビューにしろ、作家デビューにしろ、兄の隆博さんは「松本」という名前をバリバリ使い倒して活動していますが、お互いに悪い関係ではなく、「またあのアホ兄ちゃんなんかやってるわ~」という目線で弟の人志さんは見ているようです。
「松本興業」立ち上げで、兄弟仲がこれ以上悪化しないことを願うばかりですが、過去に松本人志さんは「この“草原”を越えたら・・・」と怒りのリミットについても触れていますので、今回ばかり看過できない問題に発展しそうな気がしてなりません。