2019年4月1日、待ちに待った新年号「令和」が発表されたことで、早くも“令和”の文字が刻まれる記念硬貨についての情報が気になります!
新しい年号になるということは、硬貨や紙幣のデザインや模様は変わるのでしょうか?
また、記念硬貨セットの販売は2019年の8月頃から受付を開始するようですが、30年ぶりに年号が変わるということもあって、希望者が殺到することが予想されます。
令和硬貨のデザイン変更についてと、予約・購入方法について、過去の傾向から調査してみました。
※4月9日追記
新紙幣が発行されることが決まりましたね!しかし、表の人物画が変更されるのはいいけど、「誰?」という声も上がっているようです。
新元号【令和】が発表!
【新元号は「令和(れいわ)」】https://t.co/JmZeX0Dx55
政府は4月1日「平成」に代わる新たな元号を「令和」と発表した。菅官房長官は会見で、新元号の出典は「万葉集」だと明らかにした。中国ではなく日本の古典から採用されたのは確認される限り、初めて。
新元号「令和」の由来は万葉集。『梅花の歌三十二首』の序文にある、
「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。加之、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾け、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封めらえて林に迷ふ。」
という詩句から、“初春の令月にして、気淑く風和ぎ”の令と和から名付けられた言葉だそうです。なんだか風流を感じますね!
冒頭の令月、という言葉には、“何事をするにもよい月”という意味もあり、とても素敵な願いが込められているように思えますね!
令和の記念硬貨のデザインや模様は変わる?
さて、元号が変わるタイミングで、現在流通している紙幣や硬貨・記念硬貨のデザインや模様の変更はあるのでしょうか?
現時点ではまだ造幣局からデザインの変更についての発表はありませんが、過去の傾向を見てみると、
1円玉 | 1955年から現在のデザインで流通開始 |
5円玉 | 1948年から流通、1959年に現在のデザインへ |
10円玉 | 1953年から「ギザ10」が流通、1959年に現在のデザインへ |
50円玉 | 1959年から流通し、1967年から現在のデザインへ |
100円玉 | 1957年から流通、1967年に現在のデザインへ |
500円玉 | 982年から流通開始、偽造防止のため2000年に現在のデザインへ |
1000円札 | 夏目漱石(1984年~)、野口英世(2004年~) |
5000円札 | 新渡戸稲造1984年~)、樋口一葉(2004年~) |
10000円札 | 福沢諭吉(1984年~) |
こうして並べてみると、硬貨の流通は意外と遅く昭和に入ってから始まっており、デザインの変更はそれほど頻繁に行われているわけではないんですね。
硬貨のデザイン変更については一定のサイクルやルールが存在しないようですが、5円玉と10円玉のデザインが変更となった1959年には「皇太子様のご結婚」があり、50円玉と100円玉のデザイン変更には1967年の「建国記念日の制定」などの国事が関わっているのかもしれません。
紙幣については10000円札はかれこれ30年以上デザインが変わらず、それ以外の紙幣は20年程度のサイクルで変わっていることから、新紙幣のデザインは2024年、令和5年~6年頃が目安になりそうです。
世間の混乱も考慮して、年号が変わったからデザインを変える、というルールではないんですね。
新紙幣に採用された人物は誰?
10000円札は「近代資本主義の父」渋沢栄一
- 名前:渋沢栄一(しぶさわえいいち)
- 生年月日:1840年3月16日
- 享年:満91歳没
- 出身:武蔵国榛沢郡血洗島村(現埼玉県深谷市血洗島)
幕臣・官僚を経て実業家に転身。障害で500以上の会社を設立した実業家。
日本の「近代資本主義の父」と呼ばれる。
5000円札は「女子教育の先駆者」津田梅子
- 名前:津田 梅子(つだ うめこ)
- 出身地:江戸 牛込南御徒町(現:東京都新宿区南町)
- 生年月日:1864年12月31日
- 享年:64歳(脳出血)
日本の教育者。日本における女子教育の先駆者と評価される。女子英学塾創立者。
1000円札は北里柴三郎
- 名前:北里 柴三郎(きたざと しばさぶろう)
- 生年月日: 1853年1月29日
- 生まれ: 熊本県 小国町
- 享年: 1931年6月13日, 東京都
- 学歴: フンボルト大学ベルリン (1885年 – 1891年)、 東京大学 (1875年 – 1883年)
北里 柴三郎は、日本の医学者・細菌学者である。貴族院議員・従二位・勲一等・男爵・医学博士。
令和の記念硬貨の受付開始は2019年8月頃から
さて、年号が変わると注目を集めるのが“記念硬貨”です。
新元号「令和」の記念硬貨セットの販売は、
2019年8月頃から受付を開始する予定。10月頃の発送を見込んでいます。
- 新元号元年銘通常プルーフ貨幣セット
- 新元号元年銘ミントセット
なにせ、造幣局の人たちも今回の発表で初めて「令和」を知ったため、金型のデザイン、製造を含め3か月半は時間がかかるとのことです。
購入価格や購入方法について
上記のセットに関しての価格について、現行貨幣をもとにした参考価格は、
- 新元号元年銘通常プルーフ貨幣セットは前例通りなら7,500円~13,000円前後
- 元号元年銘ミントセットは前例通りなら2,000円前後
のようになると思われます。購入価格とは別に、額面価格、つまり実際に使用できる価値は666円ですので、あくまでも観賞用と割り切って購入をお勧めします。
なお、購入先は、造幣局のHPからのオンライン通販か、東京・埼玉・広島にあるミントショップからの購入となります。
天皇陛下御即位記念10万円金貨の販売は今回もある?
平成天皇の即位を記念して発行された「今上天皇御即位記念金貨」というものもあります。
貨幣ではなく金貨なので、金額も「10万円」と他の記念硬貨とは一線を画したビッグプライスですね。本物の金を使用したずっしりと重みのあるコ金貨で、圧倒的な存在感があります。
ちなみに「天皇陛下御即位記念10万円金貨」には、偽造防止のためそれぞれに認証番号が決まっていて、造幣局専用の豪華なケースに表記されているそうですね。
令和の硬貨や紙幣のデザインは変わる?記念硬貨の予約や購入方法についてのまとめ
以上、新元号「令和」への移行で、硬貨や紙幣にデザイン変更はあるのかについてまとめてみましたが、元号の変更でモデルチェンジをする前例は特にないので、サイクル通りにいけば2024年の令和5~6年頃が一つの目安になるのではないかという結論です。
記念硬貨の販売は造幣局のHPで今後更新されていきますので、入手したい人はぜひチェックしてみてくださいね!
最後までお読み頂きありがとうございました。