小泉進次郎環境相の英語力と言えば、国連での「セクシー」発言で一時期話題になりましたが、その英語が下手ではないかと話題になっています。
学歴で言えば 関東学院大学経済学部を卒業後、世界屈指の名門コロンビア大学の大学院を卒業されているだけに、その英語力については疑う余地もないはず。
国連のスピーチ動画で露呈した発音や、“アドリブでは喋れない”疑惑もあるようですが・・・
小泉進次郎の英語が下手で喋れない?
小泉純一郎元首相の息子、小泉進次郎氏は、 偏差値40の関東学院大学経済学部経営学科を卒業後、米国のコロンビア大学大学院を卒業されています。
2018年の世界大学ランキングで、コロンビア大学は16位。東京大学は42位、京都大学に関しては65位ということを考えると、そのレベルの高さが尋常ではないことがわかります。
コロンビア大学受験にあたって必要な英語力
- TOEFL(paper and pencil test) 600点以上
- TOEFL(internet based test) 100点以上
- IELTS 7.5以上
受験資格だけでも相当高い英語力が必要なことが分かると思います。授業はすべて英語で、スピーチや討論だけでなく、専門的な論文も全てハイレベルの英語が求められる大学、それがコロンビア大学です。
小泉進次郎、あまり英語上手じゃないんだね
— ixd_blogger (@ixd_blogger) December 25, 2014
小泉進次郎の英語って初めて聞いたけど、ペラペラ喋ってる割には、発音はカタカナに近いね。日本訛りで良いんだろうけど
— 鈴木五郎 (@Bonze_Yakuside) September 24, 2019
世界最高峰の大学を卒業した小泉進次郎氏が、「英語、大したこと無いんじゃないか・・・」と言われてしまう理由。
小泉進次郎氏の学歴に引っかかるものがある。その最終学歴は米、コロンビア大学院とある。コロンビア大学と言えばハーバート大学などが入ってるアイビーリーグに属する超1流の名門大学だ。氏は国内では小学校以来関東学院である。大学も偏差値40と言われる関東学院大学である。どうもスッキリしない
— 永野勝美 (@naganokatumi) September 12, 2019
そして、その疑問は「学歴詐称」とか「ロンダリング」と言われてしまうことに繋がるのですが、『なぜ入学できたのか』については後述するとして、小泉進次郎氏が実際に英語でスピーチしている動画を見てみましょう。
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小泉進次郎の国連スピーチ動画での発音は?
Youtubeでは、小泉進次郎氏が英語を喋っている動画がいくつか見られます。
うーんどうでしょうか、正直「ネイティブ」ではなく「カタカナ」の印象を強く受けますが、意味が伝わっているからギリOKなのかもしれません。
コロンビア大学大学院修士課程という肩書は彼に権威と説得力をもたらしましたが、一方で、実際のスピーキングテストでは「全然ネイティブじゃない!」というギャップを感じさせる諸刃の剣となってしまっているのでしょう。
小泉進次郎の英語力は全然ダメなの?
先程の動画の「 3:21~」で“記者の質問に6秒間沈黙する場面も”というコメントが挿入されており、アドリブでの対応が不慣れである可能性も捨てきれません。
しかし、こちらのおよそ50分に及ぶ動画では、カンペ無しで環境問題・政治について英語で意見を喋り続ける小泉進次郎氏の姿を見ることが出来ます。
「セクシー」発言が揶揄されたり、「ステーキ食べたい」発言を「不適切だ!」と頭ごなしに否定する偏った報道やニュース・記事が多すぎるのはなぜでしょうか。
「sexy=魅力的で刺激的、興味をそそる」という意味が含まれており、その意図は相手にしっかり伝わって議論は問題なく進んでいます。
偏向報道やレッテル貼り、ネガキャンなど、こと政治に関してはメディアはこうした「ただ叩きたいだけの批判」はもはや慣習となりつつありますが、個人的に我々が本当に着目すべき点はそこではないと思います。
話がそれましたが、結論、発音やイントネーションはカタカナ英語の印象を受ける小泉進次郎氏ですが、専門的な単語を織り交ぜてのスピーチ、意見交換などはスムーズに行えるほどの勉強を欠かさず行っていることがわかります。
政治・議員活動だけでも多忙を極めている身の上で、英語についても日々時間を割いて努力されていることを疑う余地は無いでしょう。
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小泉進次郎はなぜコロンビア大学に入学できたのか
英語の発音が完璧でなければ世界で活躍できないと断ずるのは誤りですが、「あのコロンビア大学を出てるのに・・・」という点にモヤモヤしてしまう人は残念ながら多いようです。
学歴ロンダリングとも囁かれている小泉進次郎氏の学歴。
確かに偏差値40の関東学院大学経済学部からコロンビア大学大学院へ進学、というと、「裏口入学」という闇のワードが浮上してしまいがちですが、そうではないようです。
米国のレガシーアドミッション(子弟枠)の存在
ヨーロッパでは認められていませんが、米国の大学では「レガシーアドミッション」という、特別枠の存在が長年話題になっており、疑問視されてきた歴史があるようです。
一流の私立大学ではレガシー(Legacy)という、卒業生の親族・子孫が優先的に入学できるシステムがあり、アイビー・リーグでは新入生の10%から15%がこれにあたるといわれている。
引用:Wikipedia
しかしこの問題についてはWikipedia内においても「この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」とされ、実際に存在しているのかどうかについては定かではありません。
日本で言うところの「裏口入学」に相当するイメージですが、小泉進次郎氏もこの「レガシーアドミッション」枠でコロンビア大学に入学出来たのではないかとされる声が多く、それが「学歴詐称・ロンダリング」という疑惑に繋がっているようです。
ハーバード大学がアジア系米国人に差別的な入学審査を行っているとして起こされた訴訟では、上位1%の富裕層がいかにして子どもをエリート校に入れているかに光が当てられた。裁判で明らかにされた内部の電子メールからは、ハーバード大運営者らが裕福な寄付者や卒業生の子どもを強く好む傾向にあることが明らかになっている。
引用・Forbes
世界的な経済誌として有名なforbesでは実際に「レガシー」問題が訴訟にまで発展している事実に触れていますが、最終的には、
“大学入学において富は決定的要素の一つになるかも知れないが、それだけで確実に入学が決まるわけではない”
と結論づけていますし、小泉進次郎氏が完全なコネ入学であるということを覆す重要な参考意見の一つであるかもしれません。
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小泉進次郎の英語は発音がアレだけど実力は本物か
要するに、「子弟枠、レガシー」という富の要素で入学資格を得た可能性はありますが、留学して1年間、実際に一日の睡眠時間を3時間に削って寝ずに勉強をしたお陰で、爆発的に学力が上がったと評価している声もあります。
コロンビア大学大学院で教鞭を取っていた米日財団理事長ジョージ・R・パッカード氏は、大学時代の小泉進次郎氏についてこう振り返っています。
「彼は質素なアパートで一人住まいをしていました。本当にすごいなあと思ったのは、最初会ったときは、彼は全然英語をしゃべれなかったのに、その後、一年で10回くらい会ったと思うのですが、『え?いつの間にかうまくなっている』と。1年間でこんなに英語がうまくなった日本人を見たことがないです」
彼は本当に賢い学生で、自分が発言するべきタイミングが来るのを待っているような学生でした。また英語もうまかったです。進次郎は当時からリーダーシップがありました。
他の学生に対して常に敬意を払っていましたし、話すことだけでなく優秀な聞き手でもありました。これはリーダーとしてとても重要なことだと思います。
引用:FNN PRIME
このコメントを「御用記事だ」「忖度だ」と斬って捨ててしまう人もいるかもしれません。
しかし、先にご紹介した50分もの英語のディスカッション動画を見て分かる通り、小泉進次郎氏は発音やアドリブについてはまだ課題は残すものの、政治家として世界に発信・議論を拡げていくにあたってはまだ伸びしろがあり、一概に「英語が下手」であるとは言えないと私は思います。